「子ども“ワガママ”には原因がある」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どもへの「ルールの教え方」】をお届けする。
「さわっちゃダメ!」「そっち行っちゃダメ!」→NG!
デパートで「さわっちゃダメ」「そっち行っちゃダメ!」と3歳児の後を追いかける親をよく見かけます。
子どもからすれば、デパートには見たこともない魅力的なモノがあふれています。さわってみたくなるのが人の常です。それでも親としては「お店や周りの人の迷惑にならないように」と、子どもの行動を抑えたくなりますよね。特に乳幼児の場合、予測不能な子どもの行動に悩んでしまう方もいるかもしれません。
実は、子どもは「何がダメなのか」がよくわからないだけのです。家庭で自由にモノを手に取っているように、デパートでもいろんなモノにさわりたい。それなのに、「ダメ」と言われてしまう。これが子どもにとってはストレスになります。
「家の中と外ではルールが違う」ことを、子どもに理解させる必要があるのです。
まずは、家の中のルールを明確にします。元気にあいさつする、自分のモノは自分で片付けるなど、子どもが実践しやすいルールを2つか3つ決め、紙に書いて貼っておきます。
次に、外には外の世界のルールがあることを理解させます。公園の入り口には「サッカー禁止」「バーベキュー禁止」などのルールが記載してあります。それを子どもにも見せて、家の外にはあらゆる場所に、それぞれのルールが存在することを教えてあげましょう。
お友だちの家、公園、幼稚園、病院、レストラン、デパート、電車の中、それぞれの場所にルールがあるのは、人々の安全を守るため、お互いが気持ちよく過ごすため。
この原則を子どもに教えてあげれば、頭ごなしに「ダメ」と言わなくて済みます。
乳幼児に限らず、「子どものワガママがしつこい」と感じる方は、子どもへの伝え方を見直してみましょう。もしかしたらルールをめぐる「ほんの少しのすれ違い」が原因で、子ども自身もワガママを言っているつもりはないのかもしれません。ルールの伝え方を工夫するだけで、親も子も気持ちがスーッとラクになるかもしれないのです。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。
そこで「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!