○被保険者証の詐取

 市役所の職員などを装い「被保険者証の更新のために、古いものを回収にきました」などとうそをついてだまし取ろうとする手口。

 このような詐欺手口を耳にした方もいるとは思います。

日々新たに巧妙な手口が
開発されている

 ここからは国民生活センターに寄せられた新たな詐欺の手口をご紹介いたします。

○ネットショッピング代金を「○○ペイで返金します」詐欺

 ネットショッピングで商品を購入した消費者が、販売業者から「商品の在庫がないので、決済アプリを使って返金する」と言われ、スマートフォンで返金手続きを誘導されているうちに、「返金」してもらうはずがいつの間にか「送金」させられていたという手口。

 インターネット通販で約7000円のアクセサリーを購入しました。支払い方法は銀行振り込みのみで、事業者に振り込み完了メールを送った後、「在庫が欠品しているため注文をキャンセルします」というメールが届きました。

「払い戻しは○○ペイで行います」との内容で、LINEの友達登録をするよう指示があり、ビデオ通話で指示をされるがまま、言われた数字を○○ペイに入力しました。

 何度か相手から「失敗している」と言われ、複数回操作した結果、約10万円を送金していたことが分かりました。

○パソコン遠隔操作詐欺

 インターネットバンキングで振り込もうとしたら、パソコンを遠隔操作され、金額の桁が勝手に増やされるという手口。

「ウイルスに感染しました」と表示されたため、画面の表示に従って自宅の電話番号を入力すると、マイクロソフトの社員を名乗る男から電話があり、指示通りにURLや6桁の数字を入力しましたが、それは市販の遠隔操作ソフトのインストール手順でした。

 さらに指示は続き、ウイルス解除費用を要求されるままネットバンキングで1万円振り込み、さらに手数料名目の490円を振り込むように誘導されました。