ダイヤモンド編集部厳選 必読!今週のニュース3本Photo:Patricia Marroquin/gettyimages, PIXTA

国内製薬各社の2024年3月期第3四半期決算が出そろった中、話題をさらったのは住友化学の上場子会社である住友ファーマです。同社は売上高の3分の1以上を占めていた統合失調症治療薬の独占販売期間が23年に終了したことに伴う構造改革費用などで、05年以来の最終赤字を23年3月期に計上していました。昨年4月に発表した中期経営計画では、24年度に黒字に戻すV字回復シナリオが描かれていますが、実現は絶望的です。ただ、「住友ファーマの惨状は人ごとではない」と業界関係者からささやかれているのが、国内製薬3位のアステラス製薬です。その理由とは。『必読!今週のニュース3本』では、本記事に加え、『半導体復活の仕掛け人』と『日本M&Aセンター新社長就任でリスク再燃』の3本を紹介します。(ダイヤモンド編集部)

アステラス製薬の新薬が大コケ!住友ファーマと同じ轍を踏みかねない「3年後の不安」

アステラス製薬の新薬が大コケ!・半導体復活の仕掛け人・日本M&Aセンター新社長就任でリスク再燃も

 主力製品の特許切れで崖を転がり落ちるように業績が悪化する「パテントクリフ」(特許の崖)は、新薬メーカーの宿命だ。崖からはい上がれない住友ファーマは、2年連続の赤字決算が見込まれ、瀬戸際に立つ。同じ轍(てつ)を踏みかねないのが、国内製薬3番手のアステラス製薬である。

半導体復活の仕掛け人「政官財40人」実名リスト公開、TSMC誘致の最大功労者はソニー

アステラス製薬の新薬が大コケ!・半導体復活の仕掛け人・日本M&Aセンター新社長就任でリスク再燃も

 日本の半導体産業の反転攻勢が始まった。台湾TSMC第2工場の建設が決まり、最先端半導体の量産を目指すラピダスも北海道で工場建設を開始。このほかにも半導体工場の増産が相次いでおり、日本列島は空前の巨額投資に沸いている。仕掛けた政治家、官僚、学会、産業界の「キーマン40人」を一挙に公開する。

日本M&Aセンター社長に竹内直樹取締役が就任へ、「禊2年で復活」のリスク

アステラス製薬の新薬が大コケ!・半導体復活の仕掛け人・日本M&Aセンター新社長就任でリスク再燃も

 M&A仲介業界最大手の日本M&Aセンター社長に、竹内直樹取締役戦略本部長が就任することが発表された。業界関係者からは、竹内氏の社長就任によって、同社がここ数年抱えているリスクが再燃するという声が上がっている。

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