子どもが少し大きくなっても、親の悩みや不安は尽きません。今日もイヤな叱り方をしてしまったと、落ち込むことも……。きれいごとでは進まない子育てでうまく立ち回るために、23年間の小学校教師経験を含む40年超の実績のある教育評論家・親力アドバイザーの親野智可等:著『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)に頼ってみませんか。本連載では、多種多様な子どもたちとその保護者に向き合って生まれた「親がラク&子どもが伸びる」一石二鳥のテクニックを紹介していきます。

【画期的】「叱らない叱り方」で親子のイライラが消えるイラスト:うのき(『ずるい子育て』より)

叱りたいことは、テレビの生放送風にカンペ方式

「片づけなさい!」「ちゃんと手を洗いなさい!」―子どもは一度では聞いてくれません。同じことを何度もくり返し、言うほうも言われるほうも疲れますね。
そこであるご家庭では、子どもに伝えたいことをカードにすることにしました。

互いにイライラしない

「急ごう」「早送り」「2倍速」「あと1分」「たたもう」などと書いたカードを用意しておき、その都度見せます。口で言うと互いにイライラするけれど、カードならそういうこともないそうです。

子どもにピアノを練習させているときも「テンポ速い!」「そこピアニシモ!」とつい言葉がきつくなってしまうので、「テンポ」「ピアニシモ」と書いたカードを見せるように変えたら平和になったそうです。

※本稿は『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。