ただ、時には上司がその仕事の意義を理解していないこともあるでしょう。
その場合も「なんのための仕事なのかわからないのに私に振るんですか」などとは、決して言ってはなりません。
言うのであれば「ちょっと、聞いておいてもらえますか」と、上司の上司に確認するように頼むのです。
なんのためなのかわからない仕事をあなたに振ってくる上司は、おそらく、上司の上司から、なんのためなのかわからないままその仕事を振られています。そして、その仕事に対して「なんのため」かを考えることのないまま、スピードを最優先してあなたに振っているのです。なので、あなたに「なんのため」を聞かれても即答できません。上司には時間の猶予を与えてあげてください。
そして、上司がさらに上の上司からその仕事の意義を聞き出してくれたら、そこで改めて、その仕事が嫌かどうか、判断してみましょう。
仕事の意義を教えてくれなければ
上司ガチャを回せ
私は、基本的には上司・同僚・部下といった立場を問わず、同じ会社にいる人はみんな仲間で、同じ目標に向かって進む、助け合う関係にあるのが賢い関係と思っています。
なので、部下から質問をされた上司はきちんと答えるものだと思いますし、そうあるべきだとも思います。
しかし、世の中の上司がすべてそうではないことも知っています。
部下からの質問に「そんなのどうでもいいんだよ」「いちいちうるさい」などと答えるタイプの上司は、どうしても存在します。
では、あなたの上司がそんな上司で、あるはずのその仕事の意義を共有してくれなかったら、どうすべきでしょうか。
こうなってしまうと、嫌な仕事を嫌ではない仕事に変えるのはかなり困難です。
上司ガチャを回さなければなりません。そうです、上司を替えるのです。
ある程度以上の規模の企業では、3年くらいで人事異動があることが多いです。その異動で、上司がいなくなるか、自分がいなくなるかを待つという意味です。
すると、あなたはまた別の上司の部下となるはずです。
そして、その上司から振られる仕事のことは嫌だと感じなくなるか、あるいは、もっと嫌だと感じるようになるか、どちらかでしょう。