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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
5月病の対策は
4月のうちに
今日は、「5月病」の予防についてお話したいと思います。
5月病は、学生や会社員などが、新年度となる4月の環境変化についていけず、無気力になったり眠れなくなったりするものです。
ゴールデンウィーク明けに陥りやすいので「5月病」と呼ばれていますが、実際には4月から症状が現れることが多いです。
ストレスや疲労が
無意識に蓄積
新入学やクラス変更、部署の異動や配置換えなどによって、引っ越しをしたり人間関係が変化したりと、さまざまな変化への対応を4月に迫られます。
これらの変化に対して、多くの人々は多かれ少なかれ動揺し、頑張って対応しようとするのです。
しかし、その頑張りが、精神的にも肉体的にもストレス過多や疲労蓄積を引き起こし、5月病の発症につながることがあります。
頑張らない、無理しない
5月病を予防するためには、4月に過度な頑張りを避けることが重要です。
自分が置かれた環境や人間関係が変化したとしても、頑張りすぎず、逆に目立たず、やりすぎず、静かに慣れようと意識することです。
最初から過度に頑張ってしまうと、その姿勢が当たり前のように周囲は受け止め、その反応に自分も応えようとして、いずれ抑うつ状態やバーンアウト(燃え尽き症候群)に陥る可能性が高まります。
ほどほどのペースでいい
だからこそ、4月は自分にも周囲にも過度な期待を持たず、ほどほどのペースでの行動を心がけることが大切です。
環境の変化に身を置くだけでも、肉体的・精神的なエネルギーの消耗は相当なものです。
一気に慣れようとせず、少しずつ、無理せずペースを上げていけばいいのです。
とにかく頑張りすぎないで
最初にアクセルを踏みすぎないことが、健康で安定した精神状態を保つためのカギです。
頑張りすぎは諸悪の根源なので、ほどほどに安全運転でいきましょう。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。