仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――。
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は、「会食・食事会の到着時刻」について紹介しよう――。

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当日はどんなに遅くとも15分前に到着せよ

会食・食事会の当日。幹事は一体何分前に着いている必要があるのか。普段の業務もある中で、早く着きすぎるのも遅く着きすぎるのも本来は避けたいところだ。しかももし仮にゲストより遅れて到着した場合、ビハインドの状態で会食を開始する羽目になってしまう。

必ず開始時刻の前に着いておきたいところだが、店につくまでにはさまざまなトラブルがつきものだ。仕事で緊急対応が入った、タクシーが道に迷う、人身事故で電車が動かないなど、枚挙にいとまがない。トラブルがあった場合でも開始時刻に間に合うように、できる限り早めの行動を心掛けよう。

手土産・プレゼントがある場合は到着後、会食が始まる前にお店のサービススタッフ(以降、サービススタッフ)に預けておき、ゲストに渡すタイミングを相談しておくこと。適したタイミングの一例は、「ゲストが脱いでいたジャケットを着て、帰り支度ができたとき」だ。こういった相談の時間に15分はほしい。

また、リードタイムがなく下見ができていない場合は、さらに5分早めに着いておくことをお勧めする。最低限、全体予算を伝え、ワインの価格帯の相談はしておきたいところだ。直前だとサービススタッフが対応できないこともあるので、あまり店側に無理を強いないように心掛けたい。

(本記事は、『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)