【ロシアンジョーク】2022年以降、ウクライナ最大の輸入品とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

その個性的なキャラクターが揶揄され、世界中でジョークのネタにされているロシアのプーチン大統領。不謹慎ながらもクスッとくる「ロシアジョーク」を通じて、ロシアとウクライナの関係をのぞいてみよう。本稿は、早坂隆『世界のロシア人ジョーク集』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。

ウクライナ侵略の大義名分に
「ナチス」打倒を掲げたプーチン

●ジョーク「映画」
問い アメリカ発の映画と言えば「スター・ウォーズ」(監督・ジョージ・ルーカス)だが、2022年、ロシア発の映画と言えば?

答え 「スタート・ウォーズ」(監督・ウラジーミル・プーチン)

●ジョーク「ニュース」
 本日のニュース。

「プーチンによる『キーウを2日で占領する特別軍事作戦』は本日、16日目に入りました」

 19世紀の帝国主義戦争のごとく、ロシアが隣国であるウクライナへの全面侵攻を開始したのは、2022年2月24日(現地時間)。もっとも、ロシア側の呼称は「特別軍事作戦」。その目的は「侵略」ではなく、自国の安全保障と、ウクライナの「ナチス」を打倒することだと宣言した。これはジョークか真実か。

 ロシアには「舌の上にハチミツ、舌の裏に氷」という諺がある。「口先では良いことを言っていても、心は裏腹」という意味である。

 国際社会はこの戦争を「プーチンの戦争」と見た。プーチンの決断に対し、国際世論は「ノー(ロシア語ではニェット)」を突きつけたのである。以後、「第三次世界大戦」「核戦争」といった言葉が世界中のメディアに溢れるなど、この日を境に国際情勢は一変した。

 そして、ジョークの世界も大きく変わった。プーチンが主役に躍り出た瞬間である。プーチンは「ニェット」と言ったかどうか。

 ロシア軍はウクライナの首都であるキーウに接近。多くの専門家やジャーナリストが「数日で制圧される」と予想した。しかし、そんな予想に反して、ウクライナは徹底抗戦。専門家たちだけでなく、プーチンもさぞ驚いたであろう。

 反撃態勢を整えたウクライナ軍は、キーウとその周辺地域の防衛に成功。すると少なからぬ御仁が「実はウクライナ軍が勝つと思っていた」と言い出す始末。ワイドショーでは専門家でもない方々が、あれやこれやの大騒ぎ。呆れた方も多かったに違いない。

プーチンの「特別軍事作戦」は
ウクライナの地理を世界に知らしめた

●ジョーク「知識」
 2022年以降、世界の人々が最も学んだこと。

3位・ジェンダー論
2位・地球温暖化を巡る環境学
1位・ウクライナの地理

●ジョーク「天国」
 プーチンが国民への演説の場でこう語った。

「戦争など恐れることはない。なぜなら、愛国的ロシア人は皆、死んだら絶対に天国へ行けるのだから!」

 その演説を聞いた天国側は、NATOへの加盟を申請した。