投資系YouTuber・ぽんちよ氏はクレカのポイントをもらいながら両枠違った戦略で投資
投資系YouTuber。「初心者にとって投資を始めるハードルが高い」という自身の経験を基に、YouTubeでは「投資初心者の背中を押す」というコンセプトで動画配信を開始。会社員として働きながら動画を作成し、チャンネル登録者は44万人を超える。2022年3月に早期退職し、現在は動画配信・執筆の他、セミナー講師なども行う。
――YouTubeのチャンネル登録者数は44万人を誇り、初心者に向けて投資の情報発信をされているぽんちよ氏ですが、新NISAはどのように活用していますか。
私は楽天証券で新NISA口座を開設しているのですが、楽天証券では、楽天カードと楽天キャッシュを併用することで、楽天ポイントを獲得しながら毎月15万円までキャッシュレスで投信積み立てができるんですね。クレカ(クレジットカード)のポイントは買い物にも使えるし、投資にも回せるのでお得です。
私は、つみたて投資枠では米S&P 500系の投資信託に10万円を積み立てて、残りの5万円は成長投資枠でインド株式系の投資信託に積み立てています。後は、それとは別に米国高配当株式ETFのVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)を一部購入しています。
――S&P 500系の投資信託はどのような理由で選んだのでしょうか。
S&P 500系の投資信託は、米国企業を代表する約500社の株式に分散投資できる商品です。米国が今後も世界経済の行方を握る国だということは間違いないと思うので、米国株式型の投資信託に投資をしておきたいという理由で選びました。
特にS&P 500の約500社というのは世界で活躍する企業ばかりなので、この商品一つで全世界に幅広く分散投資をしているのと同等のリスク分散効果を得ることができます。
また、私自身がまだ若いので、S&P 500系の投資信託で積極的にリターンを狙っていきたいという思いもあります。特に新NISAでは投資で得られた利益が非課税になるので、できるだけ新NISA口座内ではリターンを狙っていきたいですね。
――成長投資枠で選んだ二つの商品についてはどうでしょうか。
インドは労働力人口の割合が非常に高い国で、今後もどんどん経済成長していくことが予想されます。そうした点に魅力を感じて、インド株式系の投資信託への投資を決めました。
米国以外の国に投資することでリスク分散しつつ、高いリターンを期待することができます。
成長投資枠のもう一つの米国高配当株式ETFのVYMは、配当利回りが3%程度の高配当株の詰め合わせパックです。VYMに成長性のある企業も多数含まれているため、今後の株価の伸びと増配の可能性を期待して投資しています。配当金は再投資に回すことで複利効果の恩恵も得られます。また、将来的には現金収入として生活費に活用していこうと考えています。
50代以降の人はバランス型投信の利用がお薦め
――投資初心者に向けて投資する商品を選ぶ際のアドバイスをお願いします。
自分の投資スタンスに合った商品を選ぶことが大切です。例えば、若くてこれからガンガン資産を増やしていきたいという人は、米国株式系の投資信託がお薦めです。
私が投資しているS&P 500系の投資信託も良いですが、よりリターンを狙いにいくのであれば、ハイテク銘柄や成長銘柄を中心に構成されている米ナスダック100系の投資信託も有力な候補といえます。
逆に、50代以降の世代で投資期間がそこまで長く取れない人には、債券を含んだバランス型ファンドがお薦めです。債券は株式と比べてリターンは劣る一方で値動きが小さい傾向にあり、安定した資産形成を行いたい人に向いている金融商品です。また、債券の値動きは株式と反対に動くことが多く、株式市場暴落時のクッションにもなりますよ。