誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が指南】「本当にいいものをつくる人」に共通する1つのポイントPhoto: Adobe Stock

本当に良いものとは?

今日は、本当に良いものの見つけ方についてお話ししたいと思います。

有名だからといって、本当に良いものとは限りません。人気があるからといって、必ずしも質が高いわけではありません。

では、一体どうすれば本当に良いものを見つけられるのでしょうか?

つくり手の心が大切

アテクシが考えるには、それをつくった人の姿勢が大切なのです。

本当に良いものは、基本的に心を込めてつくり上げようとする人から生み出されるものだと思うのです。

たとえば、料理人でも同じことがいえます。

エネルギーを分散させない

おいしい料理をつくりたいという一心で研鑽を重ね、丁寧に調理するシェフの料理こそ、本当に美味しいに違いありません。

一方で、自分をプロモーションすることに躍起になり、テレビなどで活躍の場を広げようとする料理人がつくるものは、なかなか本物の味にはなり得ないのではないでしょうか。

なぜなら、セルフプロモーションにエネルギーを分散するよりも、ただただ良いものをつくることだけに集中しているほうが、つくり出すものの質が高まるはずだからです。

実際、良いものをつくろうとする人は、自己アピールに関心が少ない傾向があるように思います。

本当の良さを備えるポイント

自分がつくり出すものに全エネルギーを注ぐ人が生み出したものこそ、本当の良さを備えているはずなのです。

お菓子やケーキでも同じことが言えます。おいしいケーキを作りたいと願う職人は、評判を気にする前に、まず自らの納得のいく味を追究するでしょう。

そうした人がつくったケーキに、本当の美味しさが宿るはずです。つまり、つくり手の人となりを見極めることが、良いものを見つける鍵なのです。

つくり手の心構えに着目

作り手がそのものに対してどれほどの思いを抱いているか、ひたむきに向き合っているかを確かめる。そうすれば、本当に良いものが見つかるはずです。

みなさんも、良いものを見つける際には、つくり手の心構えに目を向けてみてください。本当の良さは、そうした人から生み出されているはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。