すべては……
2回のチャンスのために

右打ちで玉を増やす時間は、絶対に当たりがこないわけですから、まったく楽しくありません。本当に修行のような時間です。

しかも12時間も店にいて、当たりがくるのは2回くらい。その2回のために、ひたすら単調な作業を繰り返すわけです。

かなり退屈ですよ。しかし、いつ当たるかわからないから、気が抜けないのです。

10日も通えば30万円

ただし、そんな退屈な作業でも、1回当たれば1万5000円くらいは、ほぼ確実に儲かるんです。

2回当たれば3万円ですから、「1日で3万円稼げる仕事」と考えたら、当時の私からすれば割がよかったのです。

安月給の本業とは別に、月10日も通えば30万円ほど稼げる仕事なんて、そうありませんからね。そういう意味でも、丸1日休みがある消防士の勤務体系は、都合がよかったです。

パチンコで
年240万~250万円

こうして20代のころは、消防士の給料とは別に、パチンコで年240万~250万円ほど稼いでいました。

この手法を消防の仲間にも教えましたが、みんな1回か2回やってはみるものの、「たしかに儲かる。けれど、こんなにも退屈なことはやっていられない」と音を上げてしまい、誰一人として続かなかったですね。

私にしてみれば、「1日3万円も儲けられるんだから、それだけでいいじゃないか」と思ったのですが……私には人並み以上の忍耐力が備わっているのかもしれません。

パチンコとは
縁を切ったワケ

パチンコでお金を稼げたおかげで、給料の大部分を株に回すことができました。

しかし、時代の変化とともに、だんだんとパチンコの機械が新しくなり、勝てなくなってきたので、パチンコとは縁を切りました

もともとパチンコをすること自体が好きで通っていたわけではなく、稼げるから通っていただけですからね。12時間も座りっぱなしで、大音量の音楽が流れるなか、タバコを吸ったりコーヒーを飲んだりしているわけですから、体にもよくありません。

※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。