しかも、会議の当日か翌日までに即メールすることで、会議が終わってから意見をあと出ししているにもかかわらず、「会議が終わったあともアイデアを考えているなんて、この人は殊勝だなあ」「このプロジェクトに欠かせない人材だなあ」と、チームにとって有益な存在であることを印象付けられます。

 役立つ人間だと思われれば、会議のときにも「君はこれについてどう思う?」などと、自分の意見を求められる機会が増えます。

「この前、野呂くんからこんな提案があったんだけどね」と、会議のキーマンから切り出してくれることもあります。

 意を決して自分から話を切り出さなくても、会議で自分の存在感が増せば、意見を言いやすい環境が自ずと整ってくるのです。

組織の中で「存在感」を出すコツ

「この本、今回の企画に使えるかな? 誰か読んだ人いる?」
「うーん、全部読んでみてからでないと、何とも言えないよね……」

 会議中にそんな話題になったときはチャンスです。

 たとえ自分はその本のことをよく知らなくても、会議中に本をアマゾンで即購入し、その日のうちにキンドルで読破し、翌日、

「本を昨晩読みましたが、これはないと思います。なぜなら──」

 というレポートを添付して、会議の参加者全員に一斉メールしました。

 すると、キーマンの人たちから、返信メールが続々と届きました。

「これから本を買いに行かなきゃと思っていたけど、もう読んでくれたんだ!」
「早く結論が出てすごく助かったよ。ありがとう!」

 会議中に話題になったことについてその場で意見が言えなくても、いち早く調べて翌日にメールするだけで、みんなの役に立つことはできます。