正解は2

解説 ①時価総額12億円の上場企業というのは、“超小型株”といえます。出来高も極端に少なく、取引がほとんど成立していないような日もあります。

このような銘柄は、基本的に投資家から注目されておらず、業績が低迷しており、売上高が伸びていないか赤字が続いているか、どちらかのパターンが多いでしょう。

ぷらっとホーム(6836)は、Linux(リナックス)などの無償OS(基本ソフト)を利用したサーバーやシステムを構築する会社ですが、減収・赤字決算が続き、業績はかなり低迷しています(拙著『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』執筆時点)。

2022年9月に株価が一時的に急騰したのは、松井証券が大量に保有して保有割合が5%を超したことが原因でした。

すぐに株価が
倍増する場合も

②時価総額12億円という超小型株は、ちょっとした業績の改善やIRで、すぐに株価が2倍、3倍になることもあり得ます。

業績やビジネスモデルをしっかりと調べたうえで、出来高や板の状況をみながら、無理のない範囲で投資を検討するぶんにはいいでしょう。

簡単にストップ高に
なることも

③このような出来高が少ない銘柄は、ある程度まとまった金額の成行買い(値段を指定せずに買い注文)で、簡単に株価がストップ高になるため注意が必要です。

現在株価887円ですが、板の「売気配」をみると886円100株、887円300株、888円400株。

50万円程度あれば、成行買いでも888円以下で取引が成立するため、株価変動は許容範囲でしょう。

天井をつけた
可能性を疑う

④短期間で株価が2倍まで急騰した後、急落しているので、この形のチャートをみて「天井をつけた可能性があるな」と一度疑うことは大切です。

ただ、時価総額や業績などを考慮して、まだまだ成長していくと判断できれば、投資を検討してもいいと思います。

ポイント 時価総額が小さな小型株は、ちょっとした要因で大きく株価変動する傾向がある

※本稿は『10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル』(ダイヤモンド社)から一部を抜粋・編集したものです。