賃貸と持ち家を自分軸で考えてみよう

 賃貸か持ち家かは世間的にかなり意見が割れます。賃貸派の人は「賃貸一択!」と言いますし、持ち家派は「持ち家一択!」と言います。「どっちが正解なんだ!」と思いますよね。

 そんなときは自分の状況から考えてみてください。たとえば、現在企業の正社員で、大きな延滞歴もない、家賃をもったいないと思っているなどであれば、住宅ローンも好条件で借りられますし、持ち家を検討していいかもしれません。

 逆に、会社からの家賃補助が手厚い、いろいろなところに住んでみたい、転職したばかりで住宅ローンの条件がよくなさそうなどであれば賃貸でいいかもしれません。

戸建てorマンションも同じ

 戸建てorマンションも同じです。よく「資産性的にマンション一択だ!」「マンションバブルは弾けるから戸建て一択だ!」と議論がなされますが、これもどちらでもいいのです。

 広い家で子どもを育てたいから戸建て、駅に近いほうがいいからマンションなど自分の価値観に合った選び方をしてください。
 ただ、ここで大事になるのが、どこに比重を置いてなにを諦めるか決めることです。
 戸建てなのかマンションなのかを決めていく際に切っても切り離せないのが「居住性と資産性の問題」ですが、これはひとつのレバーみたいなものです。

資産生と居住性

 結局は、なにを優先するかであって、正解はありません。加えて、仮にここで資産性に思いっきりレバーを寄せるのであれば、「庭付きはマスト!」「ウォークインクローゼットは必須!」と考えてはいけないですし、逆なのであれば、「10年後に高値で売れる家!」などと言っても一生家は見つかりません。

「自分の優先事項はなんなのか」。論理的に考えましょう。ひとつのコツとしては、「これがあるから家を買う」といった絶対条件となくても我慢できる「あったらいいな条件」にわけましょう。それぞれの条件を3つずつに絞るとかなり具体的な物件が見えてくるはずです。