砂糖とお酒の摂り過ぎが
テストステロン濃度を下げる

看護師マッキーに寄せられたリアルなお悩み
Q男性機能を下げる食ベものを教えてください。

看護師マッキーの回答
A砂糖とお酒の摂り過ぎはテストステロンの分泌が下がります。ただし、食生活のバランスを意識してください。

「48歳男性。一人暮らしでいつもコンビニ弁当を食べている」「52歳男性。カップラーメンをほぼ毎日食べ、スープもすべて飲み干している」など、私のもとに寄せられた質問を見ていると食生活が偏っている印象の方が多くいます。

 仕事上の付き合いでの外食や飲み会でみなさんが日々忙しいのは分かります。食生活は、男性機能はおろか健康の基本です。みなさんは自信がみなぎる本物の男になりたいのですよね?それならば、食生活を見直してほしいと思います。

 まず、注意したいのが精製された砂糖です。「砂糖入り飲料を多量に摂取している男性ほど体内のテストステロン濃度が低下している」ことが分かっています。

 とくにパンやデザート類は精製された砂糖がふんだんに使われており、過剰な摂取は肥満や糖尿病にもつながります。「じゃあ甘いものを止めればいいんでしょ?」と思われるかもしれませんが、そう単純な話ではありません。糖分は適度に摂取しないと、エネルギー不足になり、かえってテストステロンの分泌が減ってしまうのです。

 また、体重や男性機能の低下を気にしているからといって、「糖質制限をすると、テストステロンが低下し、循環器系疾患のリスクが上がる」ことも分かっています。バランスのよい食生活を送ることを心掛けましょう。

 ちなみに、晩酌にアルコール飲料を飲むことを楽しみにしている方もいるかと思いますが、「大量のアルコール(エタノール)はテストステロンの産生を抑える」ことが分かっています。お酒を飲み過ぎると、睾丸の組織を損傷し、精子がうまくつくれなくなる可能性もあるので注意してください。

 中高年のみなさんの職場では、お酒ありきのコミュニケーションが当たり前になっているかもしれませんが、若い人たちの間ではアルコールを飲まない「ソバーキュリアス」の方が増えています。こうした時代の変化をきっかけにお酒との付き合い方を見直してみるのもよいかもしれません。