途中で何度も休憩時間を取るものの、なかなか大変な作業です。

 逃れようのない大変な作業を喜んでやってくれそうな人はどこにいるのだろう?どんな人だろうか?

 スクワットを喜んでやる人=筋トレが趣味の人たち、と発想し、『1日600回スクワットしながら、給料○○万円もらっています』のキャッチコピーで求人をしたのです。

 仕事中に筋トレができて、しかも給与ももらえる──。発想の転換で仕事のデメリットがメリットに変わった瞬間でした。

 実際、このときの求人原稿には予想通り、筋トレ好きの方から多くの応募が集まりました。

 いきなりこのようなキャッチコピーを繰り出すのは難しいかもしれませんが、いずれにしてもまずは、御社にこそ眠る「数字」をぜひ見つけてみてください。

 例えばこんな感じです。

「昨年の新入社員4名のうちの1人、27歳のAさんがこんな仕事をしています」

「1年間がんばれば、当社の商品を1人でつくれるようになります」

「当社の人気商品、月に1000個売れてます」

 このように具体的であればあるほどよいと思います。

 社員数や売上ではない「オリジナル」の数字は、応募者の目に留まり、そして心に響きます。

応募者倍増テクニック
『オノマトペ』を使ってみる

 求人原稿では「アットホームな職場です」とか「未経験から育てます」「成長できる環境があります」といった、いわゆる「月並みな表現」がよく見られます。

 せっかく求人を出すのに定型文を使ってしまっては、もったいないです。

「アットホームな」という表現は、「和気あいあいとしていて、居心地のよい職場」という意味合いで使われることが多いでしょう。

 しかし、多くの求人原稿で使われすぎて、最近では「アットホームな職場と書いてある求人はブラック企業だ!」といわれることもあるそうです。

 こうした言葉は「言葉に手垢がついてしまった」と求人広告の世界ではいったりするのですが、せっかくのよい言葉も残念な伝わり方をしては意味がありません。

 では、どんな表現がいいのでしょうか?