コツは「オノマトペ」を活用することです。
オノマトペとは、擬音語と擬態語のこと。
擬音語とは、「音や声を表したもの」を指します。例えば、「雨が“ざあざあ”降っている」「火が“ごうごう”と燃えている」というように様子を「音」で表すものです。
一方、擬態語とは、「様子や状況を表すもの」を指します。
例えば、「赤ちゃんが“よちよち”歩いている」「ひよこの毛は“ふわふわ”している」といった状態を表す言葉です。
このような表現を文章の中に入れるだけで、ぐっと臨場感ややさしさなどが増します。
では早速、前述の例に、オノマトペを加えてみましょう。
「社内はワイワイガヤガヤとした、賑やかでアットホームな職場です」
「自分のペースで、ゆっくりのびのび成長できる環境があります」
こんな感じです。
表現にオノマトペを加えただけで、情景により好感が持てるようになりましたね。
そうです、オノマトペのもう1つの特長は、「ポジティブさが伝わる」ということです。
そもそも広告は、ネガティブなコンセプトよりもポジティブに書くほうがより読み手の心に届きやすいといわれています。
特に転職という人生の転機においては、「不安」や「心配」はつきものです。
できる限り、求人原稿ではポジティブな印象を与えたいものです。
応募者により好感を持ってもらいやすくなるためのオノマトペのバリエーションは、幅広いのが特徴です。
ゆっくり、じっくり、ほっこり……。
積極的にオノマトペを活用しましょう。
応募者倍増テクニック
『小中学生向けに書く』
「私たちは業界のパイオニア」
「リーディングカンパニーとして……」
求人原稿を書く際、こういった一見カッコいい横文字をつい使いたくなりますよね。
日常生活ではあまり使われない、もっといえば会社のパンフレットの序文でしかお目にかかることのない、これらのカッコいい横文字言葉は、残念ながら求職者の心には届きません。すぐに読み飛ばされてしまうのです。
それよりも、肩の力を少し抜いて、普段使いの言葉で書かれる文章のほうが、パッと目に留まりますし、すぐに理解してもらえるので、応募効果を得やすいのです。