「エアコンの風の吹き出し口にある羽は、下向きではなく水平か上向きにしましょう。冷たい風が天井をはって、シャワーのように部屋全体に降り注ぎ、室内が均一に冷えてきます。冷たい空気が下にたまると足元が冷えてきます。下にたまった空気をサーキュレーターで上のほうに送り、エアコンに吸わせます。サーキュレーターをエアコンのほうに向けると冷房効率が高まります」

月1〜2回のフィルター掃除で
年間約990円お得

 また、盲点なのは風量調節。「弱」ではなく「自動運転」に設定すると、電力の消費量が落ちるという。

「例えば温度を27度に設定して風量を『弱』にすると、室温が設定温度まで下がるのに時間がかかります。『自動運転』にすると、エアコンのスイッチをオンにした瞬間、最強の風が吹くので短い時間で、設定温度まで下げます。その後も温度が上がったら風が強まり、下がったら弱くなるといったように自動で風量を調節するので、少ない電力量で済みます」

 帰宅して涼みたくなる気持ちはよくわかる。しかし、帰宅後にスイッチを入れる前にできる節約術を教えてくれた。

「外出先から帰宅したら、いきなりエアコンをつけるのではなく、窓を開けて扇風機などで部屋にたまった熱を逃してからエアコンをつけるようにするともっと節約につながります」

 大事なのは普段のお手入れで、エアコンのフィルターにほこりがたまり目詰まりすると、空気の取り込みや吹き出しをする運転の効率が下がってくる。効き目が悪くなるので、余分な電力を消費する。