「昨年も夜になっても気温が下がらず30度ぐらいの夜が続きました。熱帯夜の日は冷房を切ると汗だくになって起きてしまい、睡眠の質を下げてしまいます。そういう時は我慢しないで、ぐっすり眠れるようにエアコンを使いましょう。就寝後2時間程度でスイッチがオフになり、朝起きる2時間前にオンになるようにタイマー機能をうまく使いましょう」

「つけっぱなし」と「こまめに消す」
お得なのはどっち?

 エアコンは「つけっぱなし」と「こまめに消す」のはどちらが節約につながるのか毎年、議論になるが、ダイキンの実証実験では「日中9:00〜18:00の時間帯は、30分間隔であればエアコンを切るより「つけっぱなし」にするほうが消費電力量は少ないという結果が出ている。

「室内温度と設定温度の差が大きいと、エアコンは起動時の消費電力が大きくなる。電源を入れたり消したりするのは効率が悪いので、30分近所のスーパーに買い物に行く程度であればつけっぱなしでもいい、ということになります」

 エアコン本体においても、今どきの省エネタイプのエアコンは10年前のものと比較すると17%節約できるという。最新型で電気代を比較すると、年間で約1万7000円の得になるという。古いタイプのエアコンを使っていたら最新機種に交換しておきたい。これから値上がり続ける電気代を少しでも節約するために毎日続けよう。

藤山哲人
家電ライターとしてテレビやラジオ、Webや雑誌などで、最新家電を紹介する一方で、電子回路や機械設計、プログラマーとしても活動。TBS系「マツコの知らない世界」では「体当たり家電ライター」として多数出演。