結論:複数のセッションに分散させるほうがいい
そして、この研究チームは最大筋力を向上させたい人に対して、トレーニングのボリュームを週に複数のセッションに分散させて行うことを推奨しています。
これは、筋トレのプログラミングの観点からも理にかなっていると言えます。これは「「スプリットトレーニング」「スプリットルーティン」と呼ばれるもので、例えば大胸筋を中心にした「上半身の日」と大臀筋を中心にした「下半身の日」というように…大きな筋力を鍛えるトレーニングを別々の日に行うことで、各トレーニングで損傷した筋肉が十分に回復した状態で、その日のトレーニングが実施できるようになる。すなわち、その日も最大限の力が発揮できるという考えです。
これは、筋肉の“マイクロトラウマ”と呼ばれる原理に基づくもので、最大限の負荷で鍛えることで筋繊維に微細な損傷を受けるとその回復過程で、身体はその負荷に負けない筋肉へと強化するよう再生するというもの。そしてその間、十分な休息と栄養をとることで、筋肉の「超回復」が行われるとされています。
このことは多くの研究で導き出されており、メンズヘルスチャンネルだけにとどまらず、多くのトレーニーたちも実践しているほどの常識と言っていいでしょう。
または「プッシュ(押す)の日」と「プル(引く)の日」といったように、筋肉の役割の違いで分ける方法もあります。この方式は、筋トレ経験の豊富な人ほど実行していること。効率的な筋肉の成長と回復を促すために役立つでしょう。
最大筋力を向上させるために、週に何回トレーニングすべきか?
よって、最大筋力を向上させるのが主な目標である場合は、毎週のトレーニング量を複数のセッションに分散することをおすすめします。
この研究の結果に基づけば、より高いトレーニング頻度(例えば週4回のセッション)はセッション数が少ない場合と比較しても、最大筋力の大幅な向上につながる可能性が高いということになります。
ですが、自分のスケジュールやフィットネスレベルに合った適切なトレーニング頻度を選択し、一貫性を保ちつつトレーニング間の十分な回復を確保することが重要です。そしてなによりも、継続を大切にしてください。
Text By Kate Neudecker
Translation / Yumi Suzuki
Edit / Satomi Tanioka
※この翻訳は抄訳です。
From / Men's Health UK