新しい知識をインプットしていく過程では、わからないの壁にもぶつかるでしょう。このとき、どう向き合うかによって学びの質は大きく変わります。
データサイエンスに限らず、インプットの過程で大切なことのひとつに、「わかったふりをしない」があります。
自分にも、他人にもわかったふりをしない。
「よく理解できないので教えてもらえませんか」と素直に聞いてみる。
このアクションができるか否かが、その後にインプットとアウトプットの好循環をつくれるかに直結しています。
たとえば、ビジネスの現場で専門職の人とコミュニケーションを取るとき、事前に検索や本でわかることは理解した上で、相手が話した専門用語の意味がわからないと感じたら、「それはどういう意味ですか?」と素直にその場で聞くクセをつけましょう。
「あとでこっそり調べればいい」といったん脳内で保留し、わかったふりをしたまま対話を続けても、その先の内容の理解が深まりません。当然、議論も活発にはならないでしょう。
そして、これは多くの読者が直感的に理解してくれるだろうと思いますが、「わかっているふり」は相手にもなんとなく伝わります。
わかっているふりは興味のなさの裏返しでもあります。人間は意外と敏感です。目の前の相手が自分の分野に興味があるのかないのか、ないけれどもそれをうまく隠しているのかを意外と見抜けるのです。
そうした振る舞いは、長期的な人間関係にも影を落としてしまうかもしれません。
素直に質問できる人に
もたらされる3つのメリット
「わからないので教えてほしい」と素直に言う。これによって3つのメリットが生まれます。
メリット(1) ポジティブな意思表明として機能する
「わからない」と口に出すことで、「あなたの話を聞いている。だから教えてほしい」というポジティブな学びの姿勢が相手に伝わります。
わかったふりをしてやり過ごす受け身の学びは、なかなか成果につながりません。けれども自分から質問したことに他者から答えが返ってくると、理解の深度が変わります。
自分で検索することと、他人に教えてもらうこと。これらは両方必要です。検索してなんとなく意味をつかみ、それをミーティングで上司に説明してもらった(もしくはその逆の順序でも)、との体験が伴えば、理解は確実に深まります。