「5つの箱のどれかに猫が隠れている。猫は毎晩、隣の箱に移動する。毎朝1つだけ箱を確認して、猫を確実に見つけるにはどうすればよいか?」
これは知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える、「最高の知的トレーニング」でもある。
そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「状況に隠された法則を見抜ける人」だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)
法則の攻略法を見抜けるか?
事実を整理して真実を導く思考力があれば、カオスに見える状況からも法則を見抜けるかもしれません。
世界的に有名な難問に挑戦してみましょう。
1~5の番号が書かれた5つの箱がある。
箱は1,2,3,4,5の順で一列に並んでいる。
この箱のどれか1つに猫が隠れており、夜になるとかならず、1つ隣の箱に移動する。
朝になったとき、あなたは1つだけ箱を調べて、そこに猫がいるかどうか確認できる。
どうすればあなたは、猫を確実に見つけられるだろうか?
イラスト:ハザマチヒロ
次のページで、正解と考え方をお伝えします。