過去最長の25ヵ月連続で「実質賃金」のマイナスが続いている今、どうやってお金を増やせばいいのか?
元消防士が株式投資で築いた資産は、なんと8億円! 三重県在住の専業投資家・かんち。49歳で早期退職してからというもの、生活費のすべてを株の配当金でまかなっている。その配当金の総額は、なんと年間2000万円超え。高配当株と株主優待株を組み合わせた「買ったらほとんど売らない」という手間のかからない“ほったらかし投資術”は、初心者の新NISAにも参考になる。「その投資術を知りたい!」と、長年著作の刊行を期待されていたものの、すべて断ってきた投資歴40年のベテランが、初めて著した話題の書『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。
実質賃金が続々と
減少している現実
この先の経済がどうなるかは未知数ですが、インフレ(物価高)はしばらく続くと見られています。
2022年、2023年は、それなりに企業の賃上げも行われましたが、労働者1人あたりの「実質賃金」は、2024年4月まで過去最長の25ヵ月連続でマイナスが続いています。
少し補足をしておくと、労働者が実際に受けとる給与を「名目賃金」といいますが、消費者物価指数に基づく物価変動の影響を差し引いたものは「実質賃金」といいます。
現金は“最弱の武器”である?
2023年は名目賃金(現金給与)は1ヵ月平均で32万9859円と、前年を1.2%上回ったものの、物価の変動を反映した実質賃金は、前年を2.5%も下回っているのです。
それだけインフレによる物価上昇が、賃金上昇を上回り、生活を苦しくしているともいえます。
現金は、デフレ下では“最強の武器”です。しかし、インフレ下では“最弱の武器”と化します。
貯金ではなく
貯株を意識しよう
インフレ分を給与に反映してくれるような大手企業に勤めるエリート社員はともかく、それ以外では投資によって自分のお金に働いてもらうようにしないと、現在の生活も将来の生活もおぼつきません。
そんななかで貯金は、資産形成の方法としてとるべきではない選択肢です。
ぜひ、現金を貯めるのではなく「株」を貯める、頻繁に株を売買するのではなく、あくまで貯金のように「貯株」を強く意識して欲しいです。
※本稿は、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。