えきねっと申込時に
ICカードかQRコードを選択

 新幹線のチケットレスサービスはSuicaが先行した。2006年にサービスを開始したガラケー版「モバイルSuica」が、2008年に「モバイルSuica特急券」を導入するにあたり、新幹線全駅にSuica対応自動改札機が整備された。

 関東圏では、新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券で新幹線自動改札機を通過すると、新幹線特急料金をチャージ残高から引き去って、自由席をチケットレス乗車できるサービスを2003年から提供していた。

 また、2018年4月には、事前登録したSuicaなど交通系ICカードのチャージ残高で、運賃・自由席特急料金を支払える「タッチでGo!新幹線」を追加し、定期・定期外ともに近距離の新幹線自由席をチケットレスで利用できるようになった。

 2020年3月にサービスを開始した新幹線eチケットサービスは、こうしたSuicaインフラを活用し、システムを拡張する形で導入された。一方のQRコード乗車券の導入にあたっては、新たに読み取り部を整備する必要があり、自動改札機の更新にあわせて順次対応している形だ。

 そんな双子のような2つのサービスだが、JR東日本のプレスリリースによれば、えきねっと申込時に「えきねっとQチケ」と「新幹線eチケットサービス」のどちらかを選択してから購入する形になるようだ。利用者から見れば、乗車券・特急券をICカードで受け取るか、QRコードで受け取るか、の違いのように映る。