「乾杯しよう」と言うときには
冠詞の“a”を忘れずに
「さあ、乾杯しよう」は、
◆It’s time for a toast.
と言います。
“toast”は「乾杯」という意味です。その昔、スパイスで味つけされた一片のトースト(toasted bread)を酒に浸したことがこの意味の起源とされています。
「トースト」(焼いたパン)の意味での“toast”は「数えられない名詞」扱いをします。「トーストをつくってあげるね」は、
○ I’ll make some toast for you.
であって、
× I’ll make some toasts for you.
ではありません。
一方、「祝杯をあげること」を意味する“toast”は数えられる名詞なので、「さあ、乾杯しよう」は、
○ It’s time for a toast.
であって、かならず冠詞の“a”をつけます。
× It’s time for toast.
とはなりません。これだと「トーストの時間よ/トーストを食べる時間ですよ」になってしまいます。It’s time for A.(Aの時間だ)はたいへん便利なフレーズです。“It’s”を省略して、〈Time for A.〉ということもよくあります。
◆Time for bed.(寝る時間よ)
◆Time for lunch.(ランチの時間よ)
◆Time for dinner.(夕飯の時間よ)
◆Time for a snack.(おやつの時間よ)
◆Time for school.(学校へ行く時間よ)
◆Time for my nap.(昼寝の時間だ)
◆Time for your bath.(お風呂の時間よ)
どうです?使い勝手がいいフレーズでしょ。
また、〈to do〉を後続させる用法もあります。ネイティブが日常的によく使う表現を並べてみましょう。
◆Time to go.(そろそろ行かなくちゃ)
◆Time to go home.(そろそろ帰らなくちゃ)
◆Time to get dressed.(そろそろ着替えないと)
◆Time to get up.(もう起きないと)
◆Time to eat.(食事の時間よ)
◆Time to do your homework.(宿題をやる時間よ)
◆Time to go to school.(学校へ行く時間よ)
◆Time to take your medicine.(薬をのむ時間よ)
不定詞の意味上の主語を入れたfor A to do(Aが……する)のパターンも押さえておきましょう。
◆Time for the movie to start.
(そろそろ映画が始まるわよ)
◆Time for you to pick up the kids.
(そろそろ子どもたちを迎えに行ってちょうだい)
*pick up A / pick A up「Aを車で迎えに行く」