「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!
NISAに続いてiDeCoも限度額引き上げか!?
iDeCoの掛け金上限引き上げ案が2025年度の税制改正大綱に盛り込まれるかもしれません。2024年12月の部分的引き上げはすでに決まっていますが、願わくば新NISA並の大胆な引き上げを期待したいところです。
iDeCOも新NISAも魅力的ですが、違いや効能がわかりにくいので、どっちにいくら積み立てればよいのか迷う点が玉に瑕です。迷うと先送りになり、時間だけが無駄に過ぎ去るので、このタイミングで頭を整理しておきましょう。
iDeCOと新NISAの最大の利点は「非課税」
iDeCOと新NISAの最大のメリットは、運用期間中の利益が非課税だということです。そのうえで、それぞれに固有の「非課税」特典が存在します。
iDeCOで注目すべき「非課税」特典は、掛金が経費として損金扱いになるということ。サラリーマンには馴染みが薄いのでメリットに気づきにくいのですが、画期的な特典です。iDeCOに積み立てたお金は、60歳以降に年金等として戻ってくるので、長い目で見れば損金ではありません。ところが税法上は損金扱いされて、給料などの所得から控除されて、所得税と住民税と社会保険料が低くなる仕組みになっているのです。
新NISAで注目すべき特典は、受取時も非課税になり、手数料もかからない点です。iDeCOも受取時に控除がありますが、あくまでも年金や退職金の所得という位置づけなので原則は課税されますし、口座管理などの手数料がかかります。
同じ「非課税」でも、このように範囲が違うので、メリットは人それぞれです。あえて、パターン分けするとすれば、高収入の人にはiDeCOを最大限活用して所得税と住民税と社会保険料を減らす戦略が有効です。低所得の人は新NISAを優先して、手数料を抑えて効率的に増やす戦略が有効になります。
iDeCOと新NISAの最大の違いは「自由度」
受け取れるお金が増えるか否かは「非課税」の範囲次第ですが、もう1つ見逃せないのが「自由度」の高さです。
常識的に考えると、いつでも引き出せる新NISAの「自由度」の高さは無敵に思えます。鋼のような堅い意思の持ち主にとっては、確かにそうでしょう。
でも普通の人は、引き出しやすいお金ほど、すぐに使ってしまいます。それゆえiDeCOでは、あえて原則60歳まで引き出し不可にして、強制的にお金が貯まる仕組みにしました。
したがって、最終的な決め手は「何の目的で貯めるか?」次第です。老後の生活費を確保するために貯めるのであればiDeCOですし、教育資金・住宅資金など60歳以前に使う資金を貯めるのであれば新NISAになります。
このようなiDeCOと新NISAのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分にあった資金配分と節税額とを試算しながら資産形成していきましょう。
iDeCOや新NISAの数百倍も節税できる資産形成術
ここまで読み進められた人は、iDeCOや新NISAの魅力の本質に気づいている人です。魅力の本質とは「節税」です。
なぜ「節税」が魅力的かというと、ノーリスク・ハイリターンだからです。株やFXや暗号通貨のようなハイリターンの運用商品は、得てしてハイリスクです。
これに対して「節税」は合法的ですし、お金がかからないのでリスクもありません。史上最強のノーリスク・ハイリターンの資産形成術といわれるわけです。それゆえ、お金持ちになった人は例外なく、節税をメインエンジンに使って資産形成してきました。
そんなに魅力的な「節税」を、お金を運用する場面でしか活用しないなんて、なんだかもったいないですよね?
頭の回る人や抜け目ない人たちは気づいているので、日常のあらゆる場面で「節税」しています。たとえばカフェやレストラン、行楽や旅行に行くとき、パソコンや本、マイカーやマイホームを買うときなど、あらゆる支出を経費扱いできるので、大胆に節税できます。
すると、iDeCOの掛金を経費化して節税するときの数十倍~数百倍もの節税が可能になる。たとえば「稼ぎ口二刀流(妻社長メソッド)」を使えば、会社員や公務員でも、職場や同僚にバレずに、しかも就業規則や人事院規則に違反せずに、稼ぎながら大胆に節税できる。つまり、雪だるま式に資産が増え続けるということ。この仕組みは定年後も続くので、いずれあなたも資産家の仲間入りです。iDeCOや新NISAで節税したあとは、次のステップとして、もっと大きな節税にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。