クッキー利用ダイアログの解決案、2例

 1つめは、ドイツの化学企業BASFの例で、「拒否する」ボタンはないものの、「クッキー設定」のボタンが、「すべてのクッキーを受け入れる」ボタンよりも上に配置されている。そして、ユーザーのプライバシーとは何かの説明に続いて、各カテゴリーのクッキーについて平易に、かつ事細かく書かれている。

本社がドイツにあるBASFのWebサイトのクッキー設定のダイアログは、ユーザーが知りたい情報が網羅され、平易な言葉で説明されている Photo by O.K.クッキーについて詳しく説明する例。本社がドイツにあるBASFのWebサイトのクッキー設定のダイアログは、ユーザーが知りたい情報が網羅され、平易な言葉で説明されている 拡大画像表示

 2つめは、詳しい説明はないものの、設定の分かりやすさを重視したダイアログだ。「Rekect All(すべて拒否)」、「Accept All(すべて受け入れ)」、「Customize(カスタマイズ)」のボタンや、その先にある「Essential(常にオン)」、「Analytic(統計解析用)」、「Ads & Social(広告とSNS向け)」というクッキーカテゴリーの表示も分かりやすい。

ボタン類の種類や配置、言葉遣いが明快で、迷わず設定を完了できるダイアログの例 Photo by O.K.シンプルな例。ボタン類の種類や配置、言葉遣いが明快で、迷わず設定を完了できるダイアログ 拡大画像表示

 実際には、この2種類を融合して、シンプルさと必要十分な情報量を両立させたダイアログが理想である。日本企業が率先してこの分野のリニューアルを行っていくことに期待したいところだ。そしてYahoo! Japanには一日も早く、ヨーロッパにおけるアクセスブロックを解除してほしいと思っている。

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