扱いに要注意だが
「強制型」を使う場合もある
ご参考までに、私の使い方を紹介しましょう。
チームの立ち上げのときは「ビジョン型」を多く使いますが、チームが軌道に乗ってきたら「民主型」に移行します。
とはいっても、メンバーによっても使い分けます。経験が浅く、まだ独り立ちが難しそうなメンバーには「コーチ型」で接し、ある程度主体的に仕事ができるメンバーには「民主型」で接します。
トラブルが発生し、予断を許さない状況になった場合は、「強制型」を意識的に使うこともあります。
このように、リーダーは、組織・チームの状況、メンバーの成熟度などに合わせてリーダーシップ・スタイルを使い分けることが欠かせません。自分のスタイルはこうだ、と決めつけて、それだけを貫き通しては、いい結果は得られません。
補足しておくと、「ペースセッター型」と「強制型」を使うには、メンバーモチベーションなどで注意が必要とされています。この2つを使うときは、慎重に扱ってください。
リーダーになったら
偉くなったと勘違いする人たち
あなたの周りのリーダーを、思い浮かべてみてください。
リーダーであることや役職の高さを「偉い」ことだと勘違いしている人が、何人か思い当たりませんか。そういう人たちに接すると、私は非常に残念で、いたたまれない気分になります。
「偉そう」にしている人の特徴として、次のようなものがあります。
・「依頼」でなく「指図」をする
・威圧的
・批判的
・意見を聞かない
・横柄
・傲慢
この特徴を見るだけでも、いい気持ちにはなりませんが、実際にこういう人と一緒に仕事をすると、不快な気分になります。