「納豆」は好きな人は好き、選ばない人は絶対に選ばないトッピングだろうが、納豆臭さはカレーで打ち消されるし、納豆の粘りによってルーのとろみが増すように感じる。何より日本人は「納豆は健康に良い」と刷り込まれているので、外食続きのビジネスパーソンの罪悪感を減らすことができる。

 ここでもまた「ソーセージ」の話になるが、ルーの存在を邪魔しすぎず、しかし主役にも感じられる食べ応えの両方を兼ね備えているのが「ソーセージ」ではないかと思い当たる。やはり「ソーセージ」は、隠れた伏兵なのではないだろうか。今後、トッピングランキングが行われる際に、米津玄師の言及がどこまで影響するかに注目したい。

身近なおいしさ、選ぶ喜び
現場を知り尽くした22歳女性社長

 ココイチと言えば、ココイチのFC店を運営するスカイクレイパー(群馬県太田市)が、22歳の女性諸沢莉乃氏を社長に抜擢したことが大きなニュースになった。なんでも15歳からアルバイトを続け、その真摯な人柄を現会長が認めたのだという。

「22歳女性社長」のインパクトは大きく、さまざまなメディアですでに取り上げられている。はつらつとポジティブに働く彼女の姿勢を見て、筆者は「久々に良いものを見た」などと思ってしまった。

 さらに今回の米津玄師による「世界一おいしいカレー」発言は、働くスタッフたちの強いモチベーションとなっただろう。

 米津発言が報道されてから、筆者はすでに2回ココイチへ足を運び、1回テイクアウトした。心なしか、店内の清掃が行き届き、スタッフがイキイキしているように感じた。改めて身近なカレーショップの意義に気づかせてくれた発言に感謝している。