「カッコ悪い」と主張しよう
やたらにカタカナ語を多用するのもどうかと思うが、せめて新聞やニュースなどで頻出する言葉の意味くらいは誰しも勉強して身につけるべきだろう。
カタカナ語を拒絶する人や組織に、「それはカッコ悪い」と気づいてもらえるよう発信しよう。
「この言葉、最近ニュースでもよく使われてますよ」
「取引先はみんな使っているので、社内でも使ってみました」
「知っておくと、お子さんにカッコイイと思われますよ」
こんなふうに、新しい言葉を覚えようとしない人に爽やかに伝えるくらいからでもいいかもしれない。
カタカナ語を使いこなしている人に対し「最新の言葉を使いこなしていてカッコいいですね」と称賛するのも手だ。
学ばない習慣を半径5m以内から変えていく
学ばない日本人。
昨今、新聞記事やインターネットのニュース記事でよく目にする言葉である。学校を卒業し、社会人になったら勉強終了。その心持ちの人も少なくないのではないか。
その姿勢は日本の生産性の低下、国際競争力の低下、イノベーション力の格差などに少なからず影響している。
社会人の共通言語として知っておくべき言葉すら、外来語だからと難癖をつけて拒否する。調べようともしない。それでは会社組織どころか日本そのものが停滞、衰退の道まっしぐらである。世界の人たちと対等に仕事することさえできなくなる。
何でもかんでもカタカナ語にしてコミュニケーションを混乱させるのは禁物だが、「知らない言葉が出てきた、勉強しなければ……」と思うくらいでないとヤバい。
その空気を半径5m以内から創っていこう。筆者も作家として、上記の地域の若手や中堅の声などを講演やメディアなどを通じて積極的に発信していく。
・カタカナ語を拒絶する文化は「カッコ悪い」と言い続ける
・逆に、カタカナ語を使いこなしている人を「カッコいい」と称賛する
(本稿は、書籍『組織の体質を現場から変える100の方法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)
作家/企業顧問/ワークスタイル&組織開発/『組織変革Lab』『あいしずHR』『越境学習の聖地・浜松』主宰/あまねキャリア株式会社CEO/株式会社NOKIOO顧問/プロティアン・キャリア協会アンバサダー/DX白書2023有識者委員。日産自動車、NTTデータなどを経て現職。400以上の企業・自治体・官公庁で、働き方改革、組織変革、マネジメント変革の支援・講演および執筆・メディア出演を行う。『チームの生産性をあげる。』(ダイヤモンド社)、『新時代を生き抜く越境思考』『バリューサイクル・マネジメント』『職場の問題地図』(いずれも技術評論社)、『「推される部署」になろう』(インプレス)など、著書多数。趣味はダムめぐり。#ダム際ワーキング 推進者。