・「政治とカネ」の問題で、当事者について選挙を経るまで要職に就けない
⇒選挙で当選し、みそぎが済めば要職に就けるということか?
・すぐに経済政策を指示する
⇒会見で配布された資料でも言及がない。誰に何をどう指示するのか?
・年収の壁を撤廃し、働いている方には厚生年金が適用されるように制度を見直す
⇒年収106万円以下の人も、厚生年金の負担が増えてしまうのでは?
他にも、肝心の外交・安全保障への言及が乏しいことや、原発の新増設や建て替えという選択肢を排除しないと述べている点も、個人的には疑問に感じている。
ただ、このあたりは、候補者討論会や9月14日の愛知県を皮切りに全国8カ所で実施される地方遊説で、本当に次の首相にふさわしいのか、それとも、言葉は明瞭でも中身は薄っぺらい「小泉構文」のままなのかが厳しく問われることになる。
大谷翔平が挑む「50-50」では勝てない
決選投票になれば小泉氏が有利か
これまで、総裁選挙には、小林鷹之前経済安保相(49)、石破茂元幹事長(67)、河野太郎デジタル相(61)、林芳正官房長官(63)、茂木敏充幹事長(68)、それに小泉氏と高市早苗経済安保相(63)、加藤勝信前厚労相(68)が名乗りを上げ、上川陽子外相(71)を加えた9人で争う構図が固まりつつある。
普通に考えれば、小泉氏の前に立ちはだかる1番手は、大手メディアによる自民党員・党友への調査で首位に立つ石破氏ということになる。
過去最多、9人もの候補者が乱立する今回の総裁選挙は、1回目の投票で734票(自民党所属国会議員票367+地方の党員・党友票367)のうちの過半数、368票を取れる候補はおらず、上位2人による決選投票に持ち込まれる公算が大きい。
9人の候補者が734票を均等に獲得すれば、1人80票あまりとなるが、実際に2位以内に入るには、メジャーリーグで大谷翔平選手に達成の期待がかかる「50-50」(総裁選挙で言えば議員票50と地方票50)では到底届かず、「50-100」(議員票50と地方票100)、もしくは合計で150票以上の獲得は必須条件になる。