「前の担当」をけなしてはいけない

さて、初めて担当先に行った時に、あなたは何を話すでしょうか。

良く言われることですが、第一印象は一度しかない貴重な機会です。このタイミングでできるだけ自分を優秀な担当に見せることができれば、以降の仕事が格段にラクになります。

この時に絶対にやってはいけないことがあります。それは、「前の担当をけなすこと」です。

一見、自分を当たりと思わせるためには手っ取り早いアプローチになるように思えますが、これは相手側の目線では決定的に異なります。

「自社の社員をけなす」行為が暗示すること

あなたは企業の看板を背負っているビジネスパーソンです。前の担当者をけなす行為はあなたの企業に優秀な社員が少ないことを相手に伝えることと同義です。

ビジネスの場では相手はあなたのことを前の担当と比べるだけでなく、他のライバル会社の担当者とも並行して比較しています。つまり、相手の目線で見ると「自分の会社の社員を簡単にけなすような人材がたくさんいる会社だ」と見られてしまうリスクがあるということです。

これは大きな「サイレント減点」リスクと言えます。自分の評価を早く高めたい気持ちはわからなくはないですが、評価はあくまで人が決めるものです。コスパ良く評価を高めるために、これだけは絶対に避けるようにしましょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を編集・加筆・調整したものです)