知らないと絶対損する!相続税「大増税」の動き!
2024年1月から相続税・贈与税のルールが大きく変わります。
相続税対策の基本は「税金がかからない形で、いかに財産を減らすか」です。
そのため、自分の財産を子や孫などに渡す「生前贈与」がとても効果的でした。
しかし、この生前贈与のしくみが非常に複雑化します。
相続税を減らすには「相続時精算課税制度」というテクニカルな制度を使いこなすことが必須で、何も知らないまま、従来の相続税対策をしていては間違いなく損します(詳細は第4章)。
また近年、「相続税の無申告者」に対する取り締まりが厳しくなっています。「自分には関係ない」「税務調査なんてこないだろう」「たいした金額じゃないから、大丈夫」という納税者の油断を狙い撃ちしているのです。
2021年の統計では、相続税の無申告者に対し、576件の実地調査が行われました。
うち502件に追徴課税(申告ミス等により追加で課される税金)が発生し、その金額はなんと「1人当たり1293万円」でした。
税務署は、相続税の申告漏れがないかどうか、国民ひとりひとりの財産に目を光らせています。安易な相続税対策が、税務調査を誘発してしまうことも多々あります。