1と同様、あなたにも「仕事ができない人」というレッテルが貼られてしまうかもしれません。
察してもらえない組織では
「伝える力」がロジハラ予防に
現代の日本では、多様性(ダイバーシティ)が求められています。これは、年齢、性別、働き方、価値観、ハンディキャップの有無などに関係なく、さまざまな人たちがともに働くことを意味しています。この取り組みは非常に素晴らしいことですが、多様性がロジハラの原因になってしまうこともあるのです。
これまでの日本には、言葉ではなく「察する」ことを良しとする文化がありました。
しかし、多様性が重視されている昨今においては、「察する」ことが難しくなっており、「言葉で伝える」ことが求められています。その結果、指摘や注意のつもりで伝えたことが、価値観などが違う相手にロジハラとして捉えられてしまうケースが増えています。
心理的安全性の研究でも、多様性だけでは、心理的安全性が高いとはいえないという結果が出ているようです。多様性を前提にお互いが恐れなく、伝え合い受け止め合える状態になってはじめて、心理的安全性があるといえます。
「昔はそんなことを言わなくても伝わったのに」と昔を懐かしがっている場合ではありません。
ロジハラを予防するには、「伝える力」を磨くことが求められるのです。