その定例ミーティング、議事録……
本当に必要ですか?

 リーダーは、メンバーが時間を使っている各タスクを見て、それが「経営者が掲げたゴール」につながっているか判断をしなければいけません

 まったくつながっていないタスクはかなり少ないでしょう。でも、強くつながっているもの、それほどでもないものはあるはずで、そのグループ分けはできるはずです。

 ぼくが企業勤めをしていたときも、当時の上司から念のため、この打ち合わせに出て」「この会議の議事録も一応とっておいてと言われた経験が何度もあります。

「念のため」「一応」という言葉が出てくるということは、確実に必要とは言えないという意味です。むしろ、もしかしたらあとで必要になるかもしれないし……、そのときにないと困るから……、なんなら俺の責任になりそうだから……、というニュアンスさえ感じます。

 長年続けている定例ミーティングや、その定例ミーティングの議事録が重要な役割を持った経験がぼくにはありません。みなさんはいかがでしょうか? なんとなく習慣だからやっているという意味合いが強いのではないでしょうか?

 たしかにあとになって「やっぱり必要だった」となることもあるかもしれません。しかし、それが100回に1回だったら、99回は無駄なタスクをこなしていることになりますね。そして、その99回分の時間でできていたであろう重要なタスクをやらなかったことになります。

タスクの必要性はどう判断する?

 そのタスクをやるべきか否かは、「やらなかったら、誰にどういう変化が起きるか?」である程度見えてきます

「そのタスクをやるべきか?」という問いだと、十中八九「やるべき」という返答が返ってきます。

 たとえ1%だったとしても、そのタスクがいつか必要になりそうだったら「やるべき」という発想になってしまいます。そのため、その「やるべき?」という問いかけは意味を持ちません

 大事なのは、「やらなかったら、重大な変化が起きてしまうかどうか」です。

 その定例ミーティングに自分が参加しなかったら、誰にどんな重大な変化を及ぼしてしまうのでしょうか? さらには、その長年やっている定例ミーティングをやめたら、誰がどのくらい大きな変化(影響)を受けてしまうのでしょうか?

 各メンバーにそれを問いかけましょう。他部署メンバーと横断的に取り組んでいるものであれば、他部署のメンバーにも問いかけましょう。