文章が子どもっぽく見えてしまう理由の一つに、「書き言葉」の中に「話し言葉」が紛れていることがあります。国立国語研究所の教授が「雑な文章」を「ていねいな文章」へ書き換える方法をbefore→after形式で教える『ていねいな文章大全』から、カジュアルな接続詞をフォーマルな接続詞に言い換える方法を紹介します。(構成/ダイヤモンド社・今野良介)
接続詞は目立つので注意
品詞によっては、話し言葉と書き言葉の違いが明確なものがあります。
その代表が副詞と接続詞です。本記事では接続詞を扱います。
接続詞は話し言葉的な表現が出やすく、文頭に来て目立つことが多いので、とくに注意が必要です。
でも、それではプレゼンテーションが失敗に終わる可能性が高い。だって、根拠となるデータが不足していて、説得力に欠けるからだ。
この文では「でも」と「だって」が問題です。
「しかし」と「なぜなら」に変えることで、文章語らしくなります。
しかし、それではプレゼンテーションが失敗に終わる可能性が高い。なぜなら、根拠となるデータが不足していて、説得力に欠けるからだ。
話し言葉的な接続詞と、その言い換え例を下記に示します。
実際に文章を書くさいのチェックリストとしてお使いください。
(※本稿は『ていねいな文章大全』から一部を抜粋した内容です。)