私は大企業とかでサラリーマンとして働いたことはないですが、おそらくそこで必要な能力のほとんどは、ほぼ認知的な脳の使い方です。外界に向けて、上司やルールや結果や目標や命令に合わせて仕事をしていることも少なくないと聞きます。ただ近年、日本の国力がどんどん低下していっているように感じるのは、私だけでしょうか?

 そんな中、三菱総合研究所が「これからの時代に必要なあり方」として、「FLAP人財」なるものを提唱しています。

 FLAPとは、Find(知る)、Learn(学ぶ)、Act(行動する)、Perform(活躍する)のことを言います。

 欧米をはじめとする、個性を大切にする先進国での人財教育方針にもマッチする考え方としても知られています。

 私が一番大切だと思っているのは、Find(知る)です。

 何を知るのかと言うと、「自分自身」です。すなわち、非認知的な脳を働かせて、自分自身を見つめ、内観することです。

「自分は何を感じているのだろうか?」「自分はどんな感情を持っているのか?」「それは、どんな価値観があるからなのか?」「自分は何が好きなのか?」「『自分らしさとは?』などの個性を重視すること」

 などなど、アート思考にもつながる脳の使い方をFindと考えています。