「静かな休暇」が問題に!偽装アイテムも出回っている

カタリーナ「こんにちは!社労士のカタリーナです。今日はどんなご相談かしら?」

カタリーナ

佐藤「どうやら、部下が仕事をサボっていたようなんです。それも一度や二度じゃなく、しょっちゅうみたいで。熱心に仕事をする部下だと信頼していたのに、裏切られた気分ですよ」

 佐藤は、その日のできごとについて簡単に経緯を説明した。

カタリーナ「なるほど。それはまさに、『静かな休暇』ね」

佐藤「それ、何ですか?」

カタリーナ「上司や同僚に報告せずに、こっそり休みを取ることよ。つまり、働いているように見せかけて、仕事をしていないことをいうの。リモートワークが普及した結果、アメリカのミレニアル世代で特に増えていて、大きな問題になっているわ」

佐藤「とんでもない話だ!こういう人がいると、他の部下たちもサボっているんじゃないかと疑ってしまいますよ。そもそも、PC上ではオンライン状態だったから、離席しているとは思いませんでした」

カタリーナ「困ったことに、キーボードやマウスの操作を偽装して、働いているかのように見せかけるツールが安価に出回っているらしいわ。逆にいうと、商品化しようと思うくらいニーズがあるってことかしら?」

佐藤「それで見抜けなかったのか。姑息なアイテムまで使って偽装するとは。あんな奴、もうクビだ!明日、早速人事部に報告を……」

カタリーナ「まぁ、落ち着いて。もちろん仕事をするフリをして内緒で休みを取っていたのは問題よ。これには厳正に対処する必要があるわ。でもその前に、別の問題もありそうね」

佐藤「というと?」