なぜ、違法な自転車が売られているのか

 なぜ、違法な自転車が売られているのかというと、「販売は違法でない」からです。例えば、旧型のF1マシンも販売されていますが、公道では乗れないのと同じ理屈です。

 電動アシスト自転車には速度センサーが装備されています。通常は速度センサーによって時速24キロになったところでアシストが停止しますが、このセンサーが正しく働かないようにすることでアシストが止まらずに続くようにするのが、魔改造のメジャーな方法のようです。

 魔改造用のパーツもインターネットで堂々と売られていますし、作業工程についても動画で紹介されています。販売サイトや動画では、「公道使用は禁止されています」などと注意書きしていますが、タテマエに過ぎないと感じます。

 続く、モーター付二輪車は、「電動モペッド」と呼ばれるものです。これは定義が少し難しいのですが、電動アシスト自転車がペダルをこがないと前進できないのに対し、電動モペッドはアクセルレバー(加速レバー)を操作することでペダルをこがずに走行できるものです(ペダルを装備していないものも存在します)。