サプリ広告は世にあふれるが
サプリメントをとるべきか?

 メディアにはサプリメントのコマーシャルがあふれている。ニンニク、シジミ、青汁、キノコ、ゴマ、朝鮮人参、食物繊維から、コラーゲン、グルコサミン、コンドロイチン硫酸、コエンザイムQ、ビタミン、NMN、アミノ酸、ヒアルロン酸のような化学物質に至るまで、健康のためのサプリと健康食品の広告が繰り返される。

 いかにも効きそうな感じを与える商品の名前と、元気なお年寄りが笑顔で歩く画面。飲めばこんなに元気になりますよと宣伝する。そんなに元気になるのなら飲んでみようかなと思ってしまうだろう。有効性はどこまで確認されているのであろうか。

 コラーゲンも同じだ。コラーゲンの入っている化粧品を使えばつるつるの肌になるという。

 しかし、コラーゲンは皮膚からは吸収されないので、つるつるになるのは、ベトベトによる保湿効果以外には考えられない。

 コラーゲンを食べたり飲んだりしたところで、それが、膝関節に届いて、膝の動きをよくするなんてあり得ない。だいたい、食べたコラーゲンがそのまま血中に入れば、コラーゲンが血管に詰まって、脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまうだろう。食べたものは、一度分解されてから吸収されるという大原則があるのだ。