中位校の受けやすい入試回は
横須賀学院(横須賀市)も、志望者数が全体的に増加している中位校の一つだ。2024年の受験者数が100人を超えている入試回から見ていくと、いずれも2科の[1日午後1次B]は2.64倍で6割増、[2日午後2次]は3.16倍で志望者数が2倍強増えており、いずれも25年はさらに厳しい入試となりそうだ。次いで、90人が受験した[3日午後3次]は2.2倍で3割強増となっており、こちらは比較的受けやすい。
他の教科型入試も見ていこう。[1日1次A]は2.77倍だったが、志望者数は少ないながらも2.3倍と大きく増えているため、25年は2倍台後半に向かうかもしれない。[1日適性検査型]は2.33倍だった。 [2日午後英語資格利用]は受験者数8人で1.6倍だったが志望者数は増加傾向にある。
七つの入試回がある横浜富士見丘学園(横浜市旭区)も、元女子校だ。志望者数は少ないものの、全体的に上向いている。一番多い46人が24年に受験した2科の[1日午後2回]は、実倍率1.84倍となかなかの人気ぶりである。24年の実倍率を順に見ていくと、[1日1回]は1.39倍、[2日3回]は1.21倍、[2日午後4回]と[3日5回]と[5日6回]はいずれも1.5倍となっている。受験者数6人の[3日午後自己表現]は1倍だった。
横浜創英と同じ学校法人の傘下にある横浜翠陵(横浜市緑区)は、入試回による受験者数の差が大きい。24年の受験者数の多い順に実倍率を見ていくと、66人の[1日午後2回]は1.38倍、61人の[3日午後4回]は2.1倍だった。その他の入試回は受験者数が30人に満たないので、順に24年の実倍率を見ていこう。まずは教科型入試から。[1日1回]は1.29倍、 [2日3回]は2.15倍、 [5日5回]は1.92倍となっている。非教科型では、[1日適性検査型]は1.13倍、英語資格型は受験者数が[1日午前]2人と[2日午前]は3人でいずれも1倍であり、とても受けやすくて受かりやすい。
横浜隼人(横浜市瀬谷区)の24年の受験者数と実倍率を見ていこう。いずれも2科の一般入試型は、101人が受験した[1日1回]の実倍率が1.6倍だった。[2日2回]は1.59倍だが、志望者数が少ないながらも8割弱増えており、25年は1倍台後半になるかもしれない。[6日3回]は2.12倍だが、志望者数が8割増で、25年は2倍台半ばを目指す動きだ。適性検査型は2回ある。[1日公立中高一貫]は116人と最多の受験者数だが、1.06倍と極めて受かりやすい。[2日午後自己アピール]は1.39倍だった。
相洋(小田原市)は1科・2科・4科の教科型入試を5回実施している。24年は合計155人が受験して、104人が合格している。志望者数はごく少ないので、24年の実倍率をそれぞれ見ておこう。[1日1回A]は1.72倍、[1日午後1回B]は1.88倍、[2日2回A]は1.29倍、[2日午後2回B]は1.18倍、[4日3回]は1.33倍となっている。倍率には隔年現象がうかがえ、25年はいささか緩和傾向となるかもしれない。