到着時間は、
こまめに連絡する
招かれた側として、まず気をつけたいのは、到着のタイミングです。あらかじめお伺いする時刻を約束しておくのはもちろんですが、当日は早めがいいのか、遅めがいいのか、時間ぴったりなのか、悩ましいところです。いずれにしろ、時間に余裕を持って出発するのは当然です。
個人宅の場合、訪問先では何かと準備に忙しいことを考慮し、約束の時間よりも早く到着してしまうのは控えたいもの。約束時間の2、3分後ぐらいに到着するよう見計らうとよいと言われていますが、現代はスマートフォンやメッセンジャーアプリといった便利な通信手段があるので、最寄り駅に到着した段階でまず知らせるなど、状況を連絡しておくことが、相手にとっても好都合ではないかと思います。
それを受けて、迎える側ではお茶や食事の支度を整え、最後の点検にとりかかることができます。
招待を受けてから訪問するまでに日数が空いた場合は、前日に「明日はお約束通りお伺いします」というメールを送っておくと、相手方は安心でしょう。
茶席では、打ち水が迎える側の
準備ができた合図
ちなみに正式な茶会では、15~20分前に到着するといいとされています。亭主は準備が整ったら玄関先に打ち水をし、門扉を少し開けておきます。こうすることで「いつでもどうぞ」の合図とします。迎える側、訪れる側双方にとって、わかりやすい合理的なシステムと言えるかもしれません。
失礼のないよう、
コートは玄関の前で脱ぐ
家の前に到着したら、コートは脱いで手に持ち、帽子や手袋は取り、傘なども畳んでからインターフォンを押します。反対に、汗ばむ陽気でジャケットなどを脱いで歩いてきた場合には、玄関前でいったん羽織るなど、訪問先の相手と対面する前に、失礼のないよう敬意を持って今一度身支度を整えたいものです。
そうすることで、玄関に招き入れられたあとにもスマートに行動できます。