同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。
【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「変化と勇気の法則」である。
【貧す人】こんなことは、あってはならない
【稼ぐ人】そうか! これは面白くなってきたぞ
ある営業マネジャーの話。彼は一流企業の出世コースにいた。
ところが、ある日突然、降格させられた。売上が急激に落ち込んだために、一番目立って活躍していた彼が犠牲になったのだ。
異動先は、会社の吹き溜まりのような部署。
左遷をチャンスと捉えるか、悲劇と捉えるか
エリート社員が、ある日突然、窓際に……。
誰もが会社を辞めると思った。
しかし彼は、これを「チャンス」と捉えた。
今まで上司への根回しに使っていた時間を、デキの悪い部下たちに費やした。
一人ひとりと真剣に関わった。
そして業績の落ち込んだ部門を成長させ、自らのマネジメント力を磨いた。
結果、どうなったか?
商品も、価格も、サービスも変わらず、会社からも一切サポートが受けられないにもかかわらず、彼の部署の売上は今までの3倍へと躍進した。
彼は、過去にこだわらず、変化を受け入れ、どんな環境であれ、今いる場所で自分の才能を提供することに努めた。
その結果、今までの自分の枠を越え、飛躍し続ける力を発揮したのだ。
【貧す人】と【稼ぐ人】の考え方の違い
【貧す人】は、どうしても変化を受け入れられない。
「ボーナスが下がった。こんなことは、あってはならない」
「新しい上司は私の能力がわからない。こんな上司は必ずダメになる」
「ライバル商品の品質は最低だ。よくあんなものが売れるな」
と文句ばかり言っている。
【稼ぐ人】は、一切文句を言わずに、変化に立ち向かう。
どんな境遇であれ、目の前の状況で自らの才能を活かす方法を考え、最善の一歩を踏み出すことに集中する。
「変化の先にある、大きなチャンスは何か?」と行動を通して考える。
結果は、何よりも雄弁にあなたの実力を語ることを知っているからだ。
「沈黙は金なり」というが、口を閉ざしているだけでは、金にならない。
口を閉ざして、成果を挙げる覚悟があってこそ、チャンスを引き寄せ、金を生むのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)