7.違いを交渉する:1~6までを実践したあとに「Iメッセージ」で伝えること。Iメッセージは主語が「私は(私が)」になるメッセージのことです。「私はこう考える」「わが社はこう考えている」「我々はこうしてほしいんだけど、あなたとしては何があれば取り組めますか」と伝えます。マネジャーとメンバーは上司・部下の関係である以上、チーム・組織としての考えや実行してもらうべきことがあります。その際の交渉として、相手が否定できないIメッセージで伝えます。
この「7つの身につけたい習慣」は、すべてマネジャーである「私」が主語になっています(試しに7つの身につけたい習慣の前に、「私が」をつけて読んでみてください)。
合わせて実践で効果倍増!
信頼を勝ち取る2つの「プラスα」
さらに、私はここにプラスα(アルファ)として「信頼を勝ち取るための2つの習慣」を追加したいと思います。
1.小さな約束を守る:相手としたどんな小さな約束であっても守ること。一番は「時間」です。ミーティングやちょっとした相談を約束したら破ってはいけません。他にも「今度○○するね」という類の約束を必ず守りましょう。できないなら約束はしてはいけません。
2.陰で批判しない:信頼されていない人間のナンバーワンは「裏表があること」です。特に上司が部下に対して、本人のいないところで「あいつはダメだ」などの陰口を言うと本人だけでなく、聞いている人の信頼までまとめて失ってしまいます。「きっとこの上司は自分のことも別のところで悪口を言っている」と思われるため、いつか梯子を外されると考えられてしまうのです。上司の陰口は自己正当化のためであり「マネジャーも大変ですね」と部下から言われたい欲求がありますが、自らを満たすために誰かを貶める人は絶対に信頼されません。
合計で9つになりましたが、これらを守ることで少しずつマネジャーはメンバーから信頼されていきます。
加えて、次にお伝えする「7つの致命的習慣」もやめていきましょう。