頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。

「雑談がうまい人」がしている「オープンクエスチョン」より大事なこととは?Photo: Adobe Stock

「会議の雑談がうまい人」3つのルール

ビジネスシーンでの「雑談」は、会議や商談、打ち合わせで「本題に入る前」にとても重要です。参加者がフラットに議論できる場をつくるために「会議でファシリテーターになった人がやるべき雑談のルール」を具体的に紹介します。

・最初の5─10分は発言に慣れさせる(アイスブレイク)

まず、参加者が発言しやすい土壌をつくります。発言の数を増やし、否定されないことで「自分が発言してもよい会議」という認識を参加者に抱いてもらいます。

そのための方法が「アイスブレイク」です。

私は「アイスブレイク」を「相手の緊張をほぐし、和ますことで、会議の目的達成に積極的にかかわってもらえるように働きかける手法」と定義しています。

会議の初っ端から、いきなり何も言わずにアイスブレイクに入るのではなく、アイスブレイクを会議の目次に入れておくのがおすすめです。

私が実践しているアイスブレイクの具体的なルールを紹介します。シンプルな3つのルールで、よいアイスブレイクができますので、ぜひ実践してみてください。

①参加者の名前を呼び、個別に認識させる

大多数から個人にフォーカスするために、名前を呼びます。

名前を呼ぶことで、多数が参加する会議でも、個別に認識されている自覚が生まれ、よい緊張感や前向きな姿勢を生み出せます。

②オープンクエスチョンを投げる

相手の発話時間を増やすため、「はい」/「いいえ」で答えられないオープンクエスチョンを用います。

5W1H(なぜ、なにを、いつ、だれが、どこで、どうやって)を投げかけます。

例:「先週末のお休みはどうやって過ごしましたか?」
例:「ここ1ヵ月でお客様に言われて嬉しかったことは何ですか?」

③感謝を伝える、肯定する

回答した内容に対して感謝され、肯定される体験をすることで、会議への参加意欲が高まります。

例:「プライベートのことで答えてくださってありがとうございます! おかげさまで皆さんも和み、助かりました!
例:「お客様からそんな発言してもらったら嬉しいですね! 私もテンションがあがりました!

私はアイスブレイクで「最初の5分は雑談します!」と伝えて、上記のルールを踏まえながら雑談をしています。

アイスブレイクでは「何を話すか」よりも「どう話すか」がより重要なので、お題にとらわれず、ぜひ活用してみてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)