職場には「評価の低い人」と「最高の評価の人」がいる。
この差は、一体、何だろう? どうしたら前者は後者に変わるのか?
今、ビジネスパーソンから経営者まで数多くの相談を受けている“悩み「解消」のスペシャリスト”、北の達人コーポレーション社長・木下勝寿氏の自己啓発書『「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』が話題となっている。
「ここ20年以上悩んでいない」という著者を直撃。本稿では悩みやすいスタートダッシュの1月に役立つ「悩まない人の思考法」をお届けする(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)。
一瞬で「最高の部下」に変わるマインドセットとは?
私がX(旧・ツイッター)で管理職のあるべき姿や、やるべきことをポストすると、
「その通り! それに比べてうちの上司は……」
というコメントがつくことがあります。
その気持ちはよくわかります。
私は比較的上司に恵まれていたほうですが、正直疑問を感じる上司もいました。
あるとき、直属の上司Aさんの言動に疑問を感じ、前の上司Bさんに、
「Aさんって、こんなことするんですよ。ありえないですよね」
と相談しました。
するとBさんは、「あいつも人間だからな」と答えました。
Bさんからすれば、
「確かにAさんの言動は良くないかもしれない。
でも、Aもおまえと同じ不完全な人間なんだ。
おまえが完璧でないように、Aも完璧ではない。
Aを人間として見ろ」
という話でした。
そう、私はAさんを「人間」ではなく「上司」として見ていました。
でも、Aさんも私と同じ「人間」なのです。
人間なのだから私と同じように完璧ではないのです。
多くの人は「エライ人は完璧であるべき」と思い込んでしまいます。
よって完璧でなかったときに不満を持ちます(それは政治家に対しても同じです)。
しかし、あなたも上司も、今を一生懸命生きている、時には間違いを犯す愛すべき人間なのです。
あなたが、あなたの失敗を許してくれる上司を望むように、あなた自身は上司の間違いを許してあげる部下になってあげてください。
そんな部下に口ではなんと言おうと、上司は感謝しているはずです。
そして、今は人間ができていないから言えない「すまない、自分が間違っていた」という言葉もいつか素直に言えるようになります。
その日まで温かく見守ってあげましょう。
あなたも上司もお互い不完全な人間なのですから。
(本稿は『「悩まない人」の考え方──1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』の著者による書き下ろし記事です。)