●できること(1):アイデアの壁打ち

 AIは偏りのない膨大かつ最新の知識から建設的な答えを返してくれるので、優秀な経営パートナーやコンサルのような役割も果たしてくれます。ぜひ、ちょっと気になること、話したいことがあれば、ChatGPTに気軽に話してみてください。

 孫正義氏はあるインタビューの中でChatGPTをディベートの相手にしていると話しており、部下と議論するより面白いとまでいっています。

●できること(2):キャッチコピーや説明文の相談

 いくつかのキーワードを伝えれば、自然かつ魅力的な商品説明を作ってもらうことができますし、商品やブランドのキャッチコピーもアイデアを出してもらうことができます。もちろん、そのあとコピーを精査するのは私たち自身ですが、思いもよらないアイデアを出してくれるので、うまく活用できるといいですね。

●できること(3):英語のスペルチェック

 外国語の翻訳にAIを使っている方はもうかなりいると思いますが、私はスペルチェックやネイティブチェックのような方法でも使っています。

 万全を期すならクラウドソーシングで翻訳家やネイティブに依頼すればよいのですが、文法的に正しいか、自然な言い回しかどうかはChatGPTでもチェックできます。

●できること(4):Canvaを使った画像処理

 Canvaはデザインツールの1つですが、このツールはAIで画像の生成を行ったり、画像処理をしたりと多機能です。今までは高額な画像処理ソフトと、それなりの技術を持っていないとできなかった背景除去も、これを使えばワンクリックでできます。

 いかがでしょうか。

 頼れるツールがあればどんどん頼ってしまいましょう。そのほうがより商品企画など自分がやりたい仕事に力を入れることができます。

 ひとりメーカーだけでなく、どんな仕事も「とにかく続ける」「完璧を目指しすぎない」ことが大事。外注やAIをうまく活用しながら、自分の仕事に注力することで、より充実した時間を過ごしてもらえれば、これほどうれしいことはありません。