とはいえ、会社員としていわば「雇われ」で働いてきた人にとって、人を雇う側になるのは結構ハードルが高いし、依頼時に困ることも多いと思います。実は私もそうでした。でも、自分ではない誰かでもできる作業を外注し、「仕事」に専念できるようになってから、ひとりメーカーの仕事を大きく広げることができたのです。

 また、外注をうまく活用する中で、自分の「仕事」が整理され、何が自分のやるべきことかが優先順位づけされます。大事な仕事が明確になったのも、私にとっては大きなメリットでした。

 そこで今回は、さまざまな業務に役立つ「外注とAI活用のポイント」をお伝えします。ぜひ、活用してみてください。

1 やってほしいことを明確化する

 誰に、何をどこまでやってもらうかを整理してから外注するようにしましょう。

 業務内容をマニュアル化し、絶対にやってほしいこと、これだけは守ってほしいこともまとめて渡せるようにしておきます。特に「どこまでやるか」ですが、あとから「ここまでやれとはいわれていない」という話になるのを防ぐために、業務の範疇を伝えておくのはもちろんのこと、「いわれたことだけではなく、やったほうがよいと思ったことを考えつつ、自立して動いてほしい」という前提でお願いできるといいでしょう。

2 進捗や情報はこまめに共有

 正社員ですら、いきなり会社に来なくなることもある今。

 関係性の薄い業務委託だと、ある日突然連絡がとれなくなることもあるでしょう。一番恐ろしいのは、その人にしかわからない業務が引き継がれないこと。業務が不透明にならないように、常に情報や進捗を共有してもらってください。

 定期的にオンラインでミーティングを行い、気がかりなことや困っていることをヒアリングしておくことも 大切ですね。細かい話ですが、私は外部とのやり取りはChatworkですが、社内のやり取りはあえてSlackを使っています。