年末が近づき、慌ただしさが増すこの季節。大掃除や年越しの準備、新年の計画など、気ぜわしい日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。そんな時期だからこそ、「本当に必要なもの」を見極め、暮らしの余白をつくる時間をとりたいものです。本記事では、筆子氏の新刊『それって、必要?』(三笠書房)より、大掃除をシンプルに進めるための「捨てるスキル」や、必要以上に物を増やさないための「買わない挑戦」など、新年をすっきり過ごすためのアイデアをお届けします。
物を捨てたあと、いつまでも後悔しないように、少なくともいきおいで捨てないほうがいいです。衝動で捨てるのではなく、ていねいに一つひとつ確認しながら、これはこういう理由で私の人生には不用だから捨てよう、と納得してから捨てるといいでしょう。
でも、ここでお伝えしたいのは、後悔する気持ちを無理に手放さなくていいということです。後悔することが多い人は、何をしても後悔しがちです。捨てれば、捨てたことを後悔し、捨てなければ、それを買ったことを後悔します。
後悔したとき、マイナス感情を引きずらず、なぜ自分は後悔しているのか、その理由を客観的に考えると、後悔からさまざまなことが学べます。
大丈夫!捨てる前より、人生はよくなっている!
そもそも、後悔とは何でしょうか?
私は、「もし過去のある時点で自分が違った行動をとっていたら、いまはもっとよい生活をしていただろう、と判断すること」と定義しています。
後悔とは、自分の判断です。いくら捨てるときに気をつけても、あきらめが悪かったり、過ぎてしまったことに執着したりするなど、必要以上に後悔する傾向があると、よけいな後悔がついてまわります。