【大掃除】「捨てなければよかった」と後悔するなかれ、捨てる前より人生がよくなっている理由後悔することをあまりネガティブに捉える必要はない。後悔するできごとから学ぶことができ、今後の行動を修正できる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

年末が近づき、慌ただしさが増すこの季節。大掃除や年越しの準備、新年の計画など、気ぜわしい日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。そんな時期だからこそ、「本当に必要なもの」を見極め、暮らしの余白をつくる時間をとりたいものです。本記事では、筆子氏の新刊『それって、必要?』(三笠書房)より、大掃除をシンプルに進めるための「捨てるスキル」や、必要以上に物を増やさないための「買わない挑戦」など、新年をすっきり過ごすためのアイデアをお届けします。

 物を捨てたあと、いつまでも後悔しないように、少なくともいきおいで捨てないほうがいいです。衝動で捨てるのではなく、ていねいに一つひとつ確認しながら、これはこういう理由で私の人生には不用だから捨てよう、と納得してから捨てるといいでしょう。

 でも、ここでお伝えしたいのは、後悔する気持ちを無理に手放さなくていいということです。後悔することが多い人は、何をしても後悔しがちです。捨てれば、捨てたことを後悔し、捨てなければ、それを買ったことを後悔します。

 後悔したとき、マイナス感情を引きずらず、なぜ自分は後悔しているのか、その理由を客観的に考えると、後悔からさまざまなことが学べます。

大丈夫!捨てる前より、人生はよくなっている!

 そもそも、後悔とは何でしょうか?

 私は、「もし過去のある時点で自分が違った行動をとっていたら、いまはもっとよい生活をしていただろう、と判断すること」と定義しています。

 後悔とは、自分の判断です。いくら捨てるときに気をつけても、あきらめが悪かったり、過ぎてしまったことに執着したりするなど、必要以上に後悔する傾向があると、よけいな後悔がついてまわります。