一日の終わりには京都の新名所に
師走の京都の世界文化遺産巡り。最後の締めくくりは、京都の水をたっぷりと堪能できる京都の新名所に参りましょう。清水寺から五条通を西に向かい、高瀬川沿いに南へ下った畔に「ゆ」ののれんを掲げる「サウナの梅湯」(下京区)があります。廃業寸前だった銭湯を、銭湯好きの若者が受け継ぎ再生させたニュータイプのレトロ銭湯。この一帯にはかつて五条楽園と呼ばれた遊郭があり、その頃の建物がいまも周辺に残ります。
浴室には、深風呂、浅風呂(ジェットバス)、薬湯、電気風呂のほか、水風呂を備えたサウナも人気です。料金は大人510円。サウナも追加料金なし(!)で利用できますよ。木曜以外の午後2時から深夜2時まで開いています。この「サウナの梅湯」などを手掛ける銭湯継業集団「ゆとなみ社」を皮切りに、京都や滋賀で銭湯再生のムーブメントが起こり、新たな銭湯ファンを呼び込んでいます。
第24回でご紹介した「船岡温泉」のように、インバウンドの観光客にも人気がある結構年季の入った銭湯も残っています。錦市場すぐのレトロ感満載な「錦湯」など、京都市内だけでも100軒もの銭湯が。詳しくは京都府浴場組合のサイトで検索してみてください。
地下にたっぷりと水を蓄えた「水の都」京都。軟水の地下水を使用しているところがほとんどで、お肌にも優しい魅力的な入浴施設を、一日の終わりに訪れるのも良い思い出になります。くれぐれも湯冷めにはお気をつけてお楽しみください。